研究途上のため、転載厳禁
デジタルカメラ・ルーム
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2025年11月3日・C/2025 A6 レモン彗星
前回の翌日、原村に出かけたのですが・・・
前日の天気予報では晴れだったのに現地では曇ってあえなく撤退となりましたが、この日は予報では原村は曇り、むしろ出かけない方がチャンスはありそうだ、という事で1日と同じ場所に出向きました。
そして日没の頃には空には雲ひとつ無く、でも地平線に近いところは少し水蒸気の影響で霞んでいる?ような印象もあったので赤道儀を設置して暗くなるのを待ち、彗星がいるであろう方向にカメラを向けて待機、徐々に暗くなってなんとかカメラの視野に捉える事が出来ました。
時間的に精密に曲軸を合わせているだけの時間はないだろう、という事でざっくり北に向けてあとは赤道儀の初期設定のアライメントでカバーしてしまえ、とw
そんなこんなで彗星らしい姿を撮ることが出来ました。

カラー画像では本来は彗星のコマは緑色を帯びて写るのですが、対地高度が低くて大気の影響と薄明の残りの影響で色が飛んでしまったようです。
画像処理中に気が付いたのですが、白っぽいダストテールとは別に微かにイオンテールも見えているのですがかなり分かりにくい、ということで色情報を破棄してグレースケール化、階調を反転させてさらに調整すると彗星の概ね真上のM12球状星団と同じくらいの高さまで伸びているのが分かりました。
出来れはちゃんと極軸を合せてR200SSの直焦点で狙いたいところですが、おそらくもうチャンスはないでしょう。
ちなみにこちらは同じ日に同じ場所で同じレンズで撮った月です。これと比べてもらえればいかにレモン彗星が大きく見えているかがわかるかと思います。


2025年11月1日・C/2025 A6 レモン彗星
夏頃から何かと話題だったレモン彗星、10月に入ったら週末は全て撮影観測に…
と、いうつもりでいたのですが、これがものの見事に週末になると天気が崩れるという、天文ジンクス大当たりな様相でした。
まるで呪われているんじゃないか?というくらいに…
でもなんとかようやくカメラに収める事が出来ました。
と言っても赤道儀は使わずにカメラ三脚と標準系ズームレンズでの固定撮影、しかも空には月があるという状態でした。
やはりレンズの焦点距離と月明の関係か、あまりパッとしない感じでしたが、とりあえず記録には残せました。

18mm
55mm

18mmと55mm、両方とも画面の真ん中にいるのですが…分かりにくいですね…
こうすればちょっと見やすいでしょうか?
明日、明後日とちょっと標高の高い場所に遠征して赤道儀を使っての撮影にチャンレンジする予定ですが天気次第…
もしかしたらこの固定撮影がラストチャンスだったかも?
何れにしても今日以降は対地高度も毎日低くなっていくのでこの連休がラストチャンスかもしれません。

2025年9月7〜8日・皆既月食
前年の彗星の時に赤道儀のコントローラーのディスプレイが壊れて以来、OneStep化とか色々試したのですがいまひとつ使い方がよくわからない…
などと言うこともあったのでこのままフェードアウトも良いか?とも思ったのですが、数年後の日本での皆既日食やはり狙いたい、と言うことで結局赤道儀を新調、その初めての稼働となりました。
スマホやタブレットにアプリをインストールしてコントローラーとして使うワイヤレスユニット仕様で、実際に稼働する前にワイヤレスユニットの初期不良とか色々あってテストとメーカーでの交換などあり、なんとか月食に間に合った、と言う感じです。

月食はいつもの文化園での観望会で撮影する形でした。
まだ月食が始まる前の満月の状態の時は空が少しガスっているような印象もあったのですが、その後の気温の低下もあって大気はクリアになり皆既中は白鳥からオリオンあたりにかけての天の川も視認出来る状況、加えて雲もごく薄いものが稀に月にかかる程度で観測には影響なし、第4接触まで通して楽しむ事が出来ましたが、第4接触の時は月が木の枝にかかってしまい撮影することは出来ませんでした。
また皆既中には水瓶座82番星の掩蔽も目視で楽しむ事が出来ました。

       

2025年1月4日・しぶんぎ座流星群
去年は家族の介護関係などがありほとんど活動はできない状況でしたが・・・
年の初めは流星群、しかも今年は新月直後で月明もなく比較的好条件、ということで行ってきました。
いつもの原村の観測ポイントには23時過ぎに到着して機材等準備を済ませて予測ピークの24時を待っている間に2001年のしし座群の大出現の時にいくつも見かけた長経路流星が出現、そりゃ期待も高まります。
24時を待たずに撮影開始、その直後にまた長経路流星、これはHR60いくかも?なんて期待したのですが・・・
結果は約3時間の目視で群が10以下、散在が12個くらいでした。単純計算でHR5以下じゃ確率的には写ってないだろうな、なんて思いましたが、帰って350弱の全画像 チェックしたら一つだけ写っていました。
群の流星の中には確実にカメラの視野の中を飛んだのもありましたが、光度的には写らないだろう、という暗い流星でした。
後の成果としては結構明るい散在流星が一つと人工衛星のフレア現象と思われる光跡が一つとなりました。

しぶんぎ座群流星
散在流星
人工衛星のフレア現象?


この日の最低気温は氷点下10.9℃、風もあまりなく比較的暖かい?観測でした。