年中夢中のyumi日記 ■  7月 21日  空飛ぶ赤い毛氈

 満月過ぎの月を実況生中継で大スクリーンに投影し、その前でお茶を点てるという、とっても風雅な「月見の茶会」の企画が、原村の星まつりで進行中です。このお話をいただいたのは随分前ですが、すぐに目に浮かんだのは、映画「E.T.」の中で自転車に乗った少年がE.T.の力で空に舞い上がり、満月の前を横切るシーンです。

 次に思いついたのは、小道具として白い小羽を優雅に使う、その名も「月点前」。いかにも空を飛びそうでしょ。野点に向いている茶箱のお点前はいくつもありますが、その中ではちょっぴり難しい部類に入ります。そのため、我がきらら会のメンバーは必死になって稽古に励んでいるのです。

 望遠鏡で捕らえた月の像を引っ張って映し出すとなると、実は「E.T.」のような美しいシルエットで点前を浮かび上がらせるには難しい問題があります。点前をする亭主が、月のクレーターでボコボコに見えてしまわないように、原村の皆さまにはあれこれ頭をひねっていただいています。

 世の中に「月見の茶会」は沢山あるけれど、こんなステキな野点は、星まつりでしか経験できないことでしょう。皆さま、ぜひ!今年の原村星まつり、「月見のお茶会」においでください。空は飛びませんが、少年とE.T.になった気分で一服してみてはいかがでしょうか。夏休みの楽しい思い出になると思います。

この月を望遠鏡の動画カメラで

透過型スクリーンを使います

銀幕前で野点

スクリーンの奥に投影機

縦3m横4m幕 かなり大きな月です

暗いのでLEDライトを・・

大がかりな野点となりました

茶碗の作者です

銀河茶碗で月を飲み干す!