第7回WEB天体写真展 2003.10.31 UP

彗星特集

 2004年5月にはいよいよニート彗星及びリニアー彗星が地球に接近して明るく見えるようになります。今回は、過去に接近して明るく見られた彗星を中心に、やや暗かった彗星も写真撮影したものをご披露します。

『以前、公開した画像と一部重複するものもありますが、ご了解願います』

なお、画像使用は著作権など絡みますので〒301-0044茨城県龍ケ崎市小柴2-1-3-7-404までお願いいたします  メール連絡先

 

コホーテク彗星(千葉県松戸市にて撮影)

 1974年1月に夕方の西空に見られた彗星です。明るくなるとの噂に期待を込めて待ち、千葉県松戸市にて撮影に成功しました。この彗星は、期待したほどは明るくならず、おおむね4等星程度だったと思います。(TS50ミリ赤道儀にて手動ガイド、ロッコール200ミリF4望遠レンズにて撮影)

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ステファン・オテルマ彗星(長野県東部町にて撮影)

 ぎょしゃ座の散開星団の付近を通過していったこの彗星は双眼鏡で見つけることができました。撮影光学系は、ミザール特製の口径12センチF7の反射ニュートン式望遠鏡で、この直焦点に一眼レフカメラボディを装着して撮影したものです。(ミザール12センチF7反射望遠鏡にて撮影)

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チェルニス彗星(長野県東部町にて撮影)

 暗い彗星も赤道儀の目盛環を利用して視野に導入することができます。そうして導入して撮影した一コマですが、最近の天体望遠鏡では自動導入装置がついているものもあり、導入が簡単になってきました。(25センチライトシュミットカメラF3.4にて撮影)

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ハレー彗星T(千葉房総鴨川市内での撮影)

 1985年から86年にかけて見られたハレー彗星は、一大ブームを巻き起こしました。太陽の近くを通過した後の1986年3月には尾が長く伸びましたが、これを撮影するために南東の空が水平線まで開けて見える場所として、房総半島の鴨川にねらいを定め、晴れたら必ず出かけるようにして撮影した写真の1枚です。(三鷹GN−170赤道儀、PENTAX100EDUF400ミリF4にて撮影)

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ハレー彗星U(オーストラリアにて撮影)

 日本では南の空低く見られたハレー彗星を天高く見ようとオーストラリアまで出かけました。オーストラリアは光害が少なく、降るような星空の中でハレー彗星を撮影することができました。(1986年4月6日オーストラリアにてP2赤道儀電動ガイド、ニッコール135ミリF2.8望遠レンズにて撮影)

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ブラッドフィールド彗星

 ハレー彗星の見られた翌年、ミニハレーの様相を見せてくれたブラッドフィールド彗星を新設したALCOS上田天体観測所(長野県)の観測ドームにて撮影しました。(タカハシJP赤道儀、ε−160F3.3にて撮影)

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オースチン彗星(直焦点写真美ヶ原にて)

 5月連休の頃に見られたこの彗星は、長い尾が特徴でした。 この写真は、長野県美ヶ原まで出かけて撮影したものです。(ニコンF3、ニッコール300ミリF2.8にて撮影)

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レビー彗星

 8月の暑い夏に現れたレビー彗星は、肉眼でも光害の少ないところでは、はっきり確認できました。この写真は、胎内星まつりが行われているときに、会場内で撮影したものです。(タカハシP−2赤道儀にて電動ガイド、自作10センチF7反射にて撮影)

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百武彗星(直焦撮影)

 故百武裕次氏が発見した彗星は、地球に接近して大きく明るく見られました。天体望遠鏡で、彗星核を見ていると恒星が近づき、そして遠ざかっていくというように移動している様をはっきり確認できました。尾の長いすばらしい彗星の姿を一晩中眺めていられる幸せを感じました。(EM−200赤道儀、PENTAX100SDUFUにて撮影)

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ヘール・ボップ彗星T(直焦撮影)

 百武彗星の翌年、今度はヘール・ボップ彗星が明るく見られました。1997年3月には夕方の西空と明け方の東空で、見られるようになり、5月連休中は夕方の空ではっきりととらえることができたので、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。(PENTAX100SDUFUにて撮影)

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ヘール・ボップ彗星U(星景写真)

 ヘール・ボップ彗星は、百武彗星に続いて肉眼ではっきり見られる彗星でしたので、多くの方々が観望したものと思われます。この写真は、秩父登谷山にて標準レンズ、固定撮影にて撮影したものです。(ニコンF5、50ミリ標準レンズ、固定撮影)

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池谷・張彗星T(北茨城にて撮影) 2002.5.5

 2002年に見られた池谷・張彗星は、ヘールボップ彗星出現後の比較的明るい彗星でしたので、双眼鏡で見つけて撮影しました。この写真は北茨城市内の西方が開けた場所で撮影したものです。(ニッコール300ミリF2.8望遠で撮影)

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池谷・張彗星U (神津牧場天文台にて撮影)2002.3.20

 地球から遠ざかりつつある彗星の姿を天文台の赤道儀にPENTAXの口径10センチ焦点距離400ミリのレンズを用いて撮影したものです。(PENTAX100SDUFUにて撮影)

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