研究途上のため、転載厳禁
デジタルカメラ・ルーム
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2014年11月23日・観望会
この日は先月と同じく一晩中フリーに使える一晩観望会、前回のカメラレンズに対してフジのX-T1をビクセンのR200SSでの直焦点撮影に主力をおきました。
以前にも直焦点はやってはいたのですが、ニコンのFマウントからフジのXマウントに変換するアダプターを使っての撮影で、このアダプターが中国製らしくどうも光軸などの精度に問題が有るような無いような・・・
ニコンのレンズを使って撮影する場合はともかく、直焦点ならば、ということでドローチューブに取り付けるリング関係を刷新しました。高橋製(?)R200SS用カメラ回転装置にコマコレクターを取り付け、受光素子までの距離が足りない分はボーグのリング2枚重ね、そこにXマウントのTリングを取り付けて直焦点に。
なかなか良い結果となりました。

M31 M33 M45 M42
馬頭星雲 バラ星雲 M51 M64
M81,82 M100 M101 黄道光

と、まあ、結果はこのような感じになりました。天体用のカメラとしてのポテンシャルはX-T1はかなり高いものを持っているのですが、電子ファインダーはよほど明るい天体でないとファインダーや背面モニターで見ることは出来ません。完全に自動導入が頼りです。それも一発でカメラの視野の中心に入ってくれれば問題はありませんが、自動導入が止まったところでターゲットの位置を撮影して確認、微調整、また確認、この繰り返しでした、特に後半の系外銀河は。
このあたりはミラーレスというハードウエア上、仕方がないのかもしれませんね。
なお、この日は一通り撮影を終えて機材の撤収中にふと気がつくと東の空に色の違う部分が斜め右上の木星の方角に向かって伸びていました。初めて実感として体感できました、黄道光です。サムネールの小さい画像で見るとはっきりと見えるのですが、リンクした画像で見ると今ひとつ・・・
そして満足して疲れ果てて施設の中で爆睡となりました。
撮影はいつもの長野県原村・八ヶ岳自然文化園の一晩観望会にて行いました。

2014年10月25日・観望会
先月持って行くのを忘れてしまったフジノンのXF55-200ズーム、今回はこれのみでの撮影となりました。
やはり電子ファインダーは使い難いです。かなり明るい星が視野の中にないと構図もピントも感任せな状態、インジケーターもチェックしながらのピント合わせでしたが、これだけに頼るのはちょっとリスキーなようで、ピンぼけ多発、半分以上はガイドエラーも含めて削除となってしまいました。
撮影の失敗は残念ですが、でも夕方から撮影を続けて3時頃には満足して撤収となりました。次は直焦点で冬の天体を狙いたいところですが、流星群もありますね。

白鳥座
北アメリカ星雲
M42周辺
馬頭星雲
バーナードループ
カリフォルニア星雲

今回の画像処理は基本的に輝度の調整とコンポジットのみ、特定の色調をトーンカーブなどで持ち上げるような処理は加えていません。
で、これだけ赤い散光星雲が写る。ローパスレスのX-T1の実力なのでしょう。
撮影地はいつもの原村の八ヶ岳自然文化園の駐車場です。

2014年10月8日・皆既月蝕
この日の為に会社は休みにして明るいうちから原村入りして赤道儀を組んで・・・とか思っていたのですが、突如会議やらなにやらで休みは無し、仕事になってしまいました。
夕方からデリカで借りている駐車場でやろうかと思ったものの盆地はベタ曇り状態、ちょうど盆地に雲でフタをしたような状況でどうにもならず、あちこちに電話しまくって原村が晴れているという情報をキャッチ、食は既に始まっていたのですが高速を飛ばして行けば皆既には間に合いそうだ、と言う事で原村へ行って来ました。到着時には既に皆既に入っていたので赤道儀を組む余裕は無し、三脚にカメラを載せて望遠レンズでの撮影となりました。
カメラは今一番使いたくてしょうがないフジのX-T1、レンズは手持ちのレンズで一番焦点距離が長いもの、ということでケンコーのミラーレンズの500mm、f6.3を使用、元々は野鳥を撮りたいと思って買ったレンズでしたが、まさかここで役に立つとは(^^;
ちょっと暗め、加えてFマウントからXFマウントに変換するアダプターを介しての撮影だったので光軸的に不安だったのですが、まあ、そこそこどうにかなった感じです。
カメラ三脚での追尾=経緯台と同じな訳でそのあたりはちょっと苦労しましたが、なんとか本影食の終了まで撮影を継続する事が出来ました。

画像はこちら、大量にあるのでアルバム形式でどうぞ


2014年9月27日・観望会
X-T1とXFレンズとの組み合わせで星雲や星団の発色や写り具合を見たかったのですが、その使いたかった55-200のズームレンズを忘れると言う・・・
かと言ってそのまま何もしないのも悔しいのでアダプターを使ってニコンの80-200EDでの撮影となりましたが、これがまたピントがうまく合わせる事が出来ずにほぼ全滅に近い状態、これがフジノンのXFレンズだとインジケーターが有ってそれを有効に使えば視野の中に全く星が見えない状態でも容易にピントを合わせる事が出来る、まさに天体用とでも言いたいくらいに良い機能なのですが、忘れちゃ意味が無い。
さてこの日はニュースでも報じられていましたが、御岳山が噴火しました。西の方向を撮った地平に近い視野の画像では火山灰や噴煙の影響が明らかに現れています。特に天の川を撮ったものでは下の方が黄土色っぽくなっています。色は下の都市部の証明の乱反射などもあると思いますが、当日は西の方からズズーンといったような低周波に近いような低い音が響いて来ました。推測ではおそらくは御岳山の噴火の音だろう、という結論でした。

一番左の天の川がその噴煙や火山灰の影響が出ている画像です。2枚目はそのままズームした天の川の中心部、3枚目は白鳥座のデネブ周辺、中央の上の方に北アメリカ星雲が写っています。4枚目はオリオン座、次の撮影の時には望遠レンズでM42や馬頭星雲などと合わせてM45なども狙ってみる予定です。アンドロメダは・・・分かりますね?一番右は白鳥座の中心部です。
撮影地は原村の自然文化園、カメラはX-T1、レンズはフジノンの18-55だったりニコンの80-200EDだったり。
でもだめですね、やはりアダプターでは光軸が今ひとつ信用出来無い。ピンぼけの星像を見るとボケ方が真円じゃないのでどうにかしたいところです。


2014年8月13日・ペルセウス座流星群
前回に続きXT1での撮影、テストも兼ねています。
今まではカメラとMacを接続してリモート制御しながらインターバル撮影、撮影と画像のチェックと流星が写っていたファイルへのマーキングを同時に行なう、と言う事をやっていましたが、X-T1にはデフォルトでインターバル撮影をする機能が内蔵されているので今回はそれを利用しました。
使った感想はカメラ単体でインターバル撮影が出来るので極めて手軽かつ便利なのですが、逆に画像がカメラのモニターでしかチェック出来ないので流星がどの程度写っているのかわからない、また写っているファイルへのマーキングも出来ないのがネックです。帰ってから数百枚のファイルをチェックするのはかなり大変ですが、2月以降は27インチの大型ディスプレイとBTOで多少強化した最新型のMacProのおかげでわりとスムーズに進行しました。
で、結果ですが・・・

散在
オマケ

群の流星が8個、散在流星が二つ、という結果になりました。満月直後の明るい月明のある中でこれだけ撮れていれば上出来でしょう。
また中には1つのファイルに群が二つと散在が1つ、計三つの流星が写っているもの、あるいは1つのファイルに二つの群の流星が写っているものもありました。
月明と時折流れて来る雲には苦労しましたが、撮影結果もカメラの感触も十分に満足しています。
HR40、ZHR80、といったところでしょうか?


2014年4月26日・観望会
観望会そのものは一般のもので21時半頃には終了したのですが、空のコンディションが比較的良くて晴れていた事、加えて新しく購入したカメラ、富士フィルムのX-T1の事実上のファーストライトの為に一人居残って撮影を継続しました。
カメラのテスト撮影としてはHαの赤い散光星雲、M45の反射星雲、系外銀河、天の川などで色の出方を見たかったのですが、時期的にM45は無理としても、他の物でも十分に特性が読めた感じ、でしょうか。

M51
M101
M81
M82
M84
Markarian'sChain
白鳥座中心部
M27
M57
M8
M20
夏の大三角 さそり座からいて座の銀河

特に今回の撮影で感じたのは例えばM57の中心領域が黒ではなく緑色を帯びた姿で写され、その中に中心製が微かですが写っていた事でしょうか。色調を大幅に変えてしまうような画像処理は個人的にも好きではないので最小限に抑えるようにしていますが、白鳥座中心部の赤い散光星雲の写りは冬のM42やバラ星雲、馬頭星雲などでおおいに期待出来そうです。


2014年1月4日・しぶんぎ座流星群
明け方に近い方が条件が良さそう、という情報から遅い時間に出発となりました。
原村に到着したのは0時半を過ぎてからでした。
が、空は半分くらいは雲に覆われたような状態で良くはなかったのですが、予測ピーク時間までまだ時間が有る、と言う事で車の中でうとうとしながら時間が過ぎるのを待っていました。
時折車のガラス越しに外の様子をうかがっていたのですが、4時半を過ぎた頃から明らかに群に属する経路の流星が飛び始めました。
その後準備を始め、5時頃から撮影開始、薄明の影響で空が青く写るまでの1時間ほどの撮影で94枚ほどを撮影、そのうち7コマに群の流星、1コマに散在流星が写っていました。中でも群のものは1コマの画像に二つの流星が写っているものが2コマ有った為に群の流星は9個を撮影する事が出来ました。
この短時間でこれだけの数の流星を撮影出来た、というのは今年のしぶんぎ座群が当たり年だった、といったところでしょうか。
今回の撮影はX-Pro1を使用しています。

散在