デジタルカメラ・ルーム

研究途上のため、転載厳禁です!!  2001年までの記録はこちら
2003年からはこちら


最初は冷却CCDと同じ場所にあったのですが、今後もファイルが増えるのは当然???
ということで、冷却CCDとは区別する為に部屋を分けました。
デジカメでの天体写真はこちらに収納してあります。
サムネールをクリックすると拡大画像にジャンプします。
2002年12月13日・ふたご座流星群(速報)
    
と、言う事でふたご座群です。
結論から言ってしまえば獅子座群よりも良かったですね〜(^^)
左の画像は単一のもの、右のものは二つの画像を重ねてあります。
比較的明るいものはこの3つほどでしょうか。
ちなみに左のものは月が沈む前、右は月が沈んだ後に撮影したものです。
全部で15、6個の流星の撮影に成功していますが、他のは暗いのでちょっと手を加えないとよく分からない感じです。
追加分はじっくりと処理してみてからアップします。

2002年11月19日・獅子座流星群/追加
     
19日未明に撮影したファイルでチェックしてないものがあったのですが(実は先にアップした一つ以外全部...笑)、よ〜く調べてみたら散在も含めて13個ほどの流星が写っていました。
しかしどれも暗い、あるいはフレームの外にはみ出しているようなのばかりでコンポジットすら出来ない状態です。
群に属しているもので、比較的見やすいものだけピックアップしてみました。
気が付かなかっただけで結構飛んでいたんですね(^^;
2002年11月20日・獅子座流星群

続・獅子座流星群です(笑)
長経路流星、一つも見かけませんでした。
原村で撮影しながら削除したファイルも含めた合計の撮影ファイル量は約2GB、その中から獅子座群に属する流星だけを選んであります。
そうは言っても昨夜以上に撮影の条件は厳しく、満月の光に埋もれてしまった流星もたくさんあるようですね。
グレースケール化から階調の反転、強レベル補正などの画像処理を加えて
この程度です。
左から2番目のものには二つの流星が写っているのですが、暗い方はサイズを小さくしたらわからなくなっちゃいました。ま、そういう事もある、ということで・・・
一番右のものは薄明が始まった後5:32の撮影なのですが、かすかに流星痕を残しています。
この頃、獅子座の輻射点に比較的近いところに短時間ではあるのですが、1分で1個くらいの割合の出現がありました。もっとも10分も継続しませんでしたが。

狙った視野に飛ばなかったり、あるいは視野の外に飛び出すように流れたり、極めて一般的な流星群となった感じですね。やっぱり去年は飛び過ぎでしょう。

それにしてもベストショットとなったのは19日の未明に唯一撮影できた1枚だったとはなんとなく皮肉っぽいですね。

2002年11月19日・獅子座流星群
獅子座群です。
とりあえず今朝撮れたのはこの1枚だけ・・・だと思います。
なんせこの1枚だけをアップする為に帰って来たので全部の画像をチェックしてないんですよね〜。でも多分、他には写ってないと思います。
薄明が始まって結構明るくなりかけてから痕を残すような流星も飛んでましたから、本命は19日の夜から・・・かもしれない。
もちろん再度出撃します。
2002年10月21日・オリオン座流星群
0002a 0002b 0007a 0007c
え〜、オリオン座流星群ですが・・・なんせ月がね〜(^^;
月は満月も同然の状況でしたから、あまり期待はしてませんでした。実際、全ファイル容量にして約1.2GB相当の撮影をしたのですが、流星は一つも写ってはいませんでした。
しかし来月には獅子座群がありますし、月の位置関係が今回のオリオン群とよく似た感じになっていますから、その為のシミュレーション的な意味合いの強い撮影でもあります。
   


0002aは1600の感度設定で30秒露出、0007aは15秒露出になっており、星座は何とかわかりますが、暗い流星なら完全に背景に埋もれて写らない可能性が高そうです。0002bと0007cはそれぞれをレベル補正したものです。
レンズはニコンのMF、24mm f2.0を2.8まで絞っています。

ある程度の光度、あるいは火球クラスならこれくらいの月夜でも写るでしょうから、背景に埋もれさせない為の適正露出を事前につかんでおけばどうにかなる、といったところでしょうか。
レンズを絞れば月光によるかぶりの影響も押さえる事は可能でしょうけれど、そうなると流星も写らなくなってしまうかもしれません。

ということで、今年の獅子座群はレンズの絞りは2.8、10〜20秒くらいの露出時間でひたすら撮影を続ける、というパターンになりそうです。
残る要素は大気中の水蒸気の量も含めた当日の気象条件と流星群のZHR、ですね。
2000年の獅子座群の時()にはHR35くらいで3つの流星の撮影に成功していますから、仮に満月であったとしてもHR40〜50くらい流れてくれたら最低でも一つくらいは撮影出来るのではないかと思っています。

そして最後は運次第。実はこれが一番やっかいな問題でしょうね。これだけは理論も何も関係ないですから、やっぱり最後は(自分的)伝説のジンクスワイン、『フォーリングスター』も持ち出して神頼みもしまくっておきましょうね〜(笑)
2002年10月15日・太陽
下の星野写真を撮った後、夜明け後に撮影したものです。実は今回の目的はこれでした。
6月の日蝕でもそうだったのですが、今までは屈折鏡筒のBORG76に口径絞りも兼ねたフィルターを使って太陽を撮影していましたが、今回はバーダープラネタリウムのアストロソーラーというフィルターを使っての撮影です。
このフィルターの特徴はシート状になっている為、例えば20センチの口径の鏡筒ならばその口径のままで太陽を撮影出来る事です。もっともフィルターを使う為にはセルを自分で作らなくてはなりませんが・・・。
左から…
S2+PL26mm、S2+PL13mmでの拡大撮影、E995+PL26mm、E995+2.5mmでのコリメート撮影です。
鏡筒はオライオンのOMC140ですが、フィルターを鏡筒に付ける為のセルを作る時に間違って口径を少し絞ってしまいましたので、有効径は130mmになっています。

前回までの惑星の拡大撮影も含めてのこの鏡筒の感触はなかなかのものです。
欠点が無いわけではないのでしょうが、今のところは鏡筒そのものよりもカメラアダプターに原因があるのではないかと思われる部分がほとんどですから、そのあたりをもうちょっと煮詰めてみる必要はありそうです。
それにしても・・・
やはりこの鏡筒での拡大撮影で2.5mmのアイピースはちょっと無茶のようですね。
この時の合成焦点距離は17600mm、合成Fは135になっています。
2002年10月15日・星野写真
S2の為のレンズのテスト撮影です。中古で買ったニコンの24mm、f2.0のMFレンズであれこれと試してみました。
一番左はオリオン座周辺を撮ったものですが、左上のプロキオンで絞りを開放にした時と一つ絞った時の収差の出方を比較出来るようにしてみました。
2番目はぎょしゃ座周辺を60秒で撮影しています。水蒸気の関係で少し赤みを帯びていますが、天の川の濃淡が結構分かります。
3番目の右上には流星が写っていますがちと分かりにくい。おうし座のヒアデス星団のあたりに飛んでいるものを切り抜いて反転させたものと並べてみたのが一番右のものです。これは・・・散在流星のようですね。

撮影場所はいつもの長野県原村、八ヶ岳自然文化園の駐車場、感度設定は1600、各種設定はスタンダードのまま、ダークフレームによるノイズ除去処理は今回は行っていません。ノートリミング、最低限の画像処理のみ施してあります。
ぎょしゃ座以外はiBookからのリモート撮影で30秒露出です。

2002年9月21日・木星
先日の撮影の時に木星も撮影してあったのですが、徹夜で力つきて忘れかけておりました(笑)
基本的には土星の拡大撮影と変わりません。
ペンタックスXP8mmとS2での拡大撮影です。
1/2秒露出のもの五枚をコンポジットしてあります。
上の木星を見ると左側に青い色が片寄るようにして滲んでいます。波長による屈折率の差が原因なのかどうかは何とも言えないのですが、暇つぶしがてらにRGBのチャンネルごとに分解してから色のずれを補正して再構成してみました。あまり実用的ではないかもしれませんが、ちょっとした実験みたいなものです。

2002年9月21日・土星、月
必要と思われるパーツ類がほぼ揃ったのでさっそく・・・
オライオンのOMC140を使ってあれこれいろいろやってみました。
月はプローセルの13ミリとE995を使ってのコリメート撮影です。仲秋の名月の約1日前、満月に近いだけあって全体的にのっぺりとしてあまり見どころが無いですね〜。一番右の画像の右上の部分に若干色の滲みが出ています。S2で直焦点も撮ろうとしたのですが、やはり予想通り、フレームからはみだして面白くも何ともなかったので撮ってません。
一番左の土星はE995とプローセル9.5ミリでのコリメート、1/4〜1秒露出4枚をコンポジットしてあります。中央のものはペンタックスXP8ミリとS2とで拡大撮影したのもを5枚コンポジットしてあり、右のものはS2とプローセル9.5ミリの拡大撮影をCCD RAWで記録したもの4枚をコンポジットしています。
どれもコンポジットした後で軽いレベル補正を施してありますが、シャープネスなどは一切無し、ノートリミングです。

2002年8月30日・月
月を撮ってみました。
とは言ってもマジメな撮影ではなく、新しい鏡筒が届いたのでさっそく持ち出し、ついでに撮ったようなものです。
カメラはS2ですが、鏡筒はオライオン社のマクストフカセグレン、OMC-140。
有効径140ミリ、焦点距離2000ミリでの直焦点撮影。
画像は軽いレベル補正は加えてありますが、サイズの縮小以外にはシャープネスやトリミングなどの画像処理は無し。でもなんとなくカメラアダプターとの相性があまりよろしくない感じです。しかも手元にあるパーツでは拡大撮影が出来ない・・・。
さっそくそのあたりの対策を手配しています。

2002年・ペルセウス座流星群
曇りの天気予報だったのですが、やはり行かないとどうにもならないですからね。
160枚ちょいの撮影になりましたが、撮影の時にはシューティングソフトのインターバル撮影のウインドが邪魔でどこに何が写っているのか全然分かりませんでした。S2ユーザーとしてはそのあたりはどうにかして欲しいところです。S1の時にはかなり自由に動かせたのですが、S2では露出と露出の間、CPUが全く作動していない時でなければ動かせないようです。
そんなわけで撮影の最中に確認出来たのはフレームの角に近いところで光り初めてそのままフレームアウトしたのが一つと散在流星が一つだったのですが、帰ってから全部の画像をチェックしたら10個弱の流星の撮影に成功していました。

モノクロに変換したものは等級も暗くて分かりにくいのですが、とりあえずアップしてみました。
今回は放射点付近を重点的に狙っていたので短いものばかりですが、比較的明るいものは色の変化も分かるのでそのあたりは良かったかな?といったところです。

S2Pro 2nd Test
そんなわけで、天体での2回目の撮影です。今回はちゃんと赤道儀も使ってます(笑)
どれもCCD Rawで保存したものをTIFF-RGBに展開して処理しています。
直焦点はVC200L+レデューサー、星野写真はニコンE35mm f2.5をf4まで絞ってあります。
M17です。186秒露出。ダークフレームでノイズ除去の後にレベル補正、調整レイヤーの使いまくり。結構写ってます。
M20 基本的には上のM17と同じなのですが、思ったよりも青が出てない?182秒露出。
わし座周辺の天の川。303秒露出。左下がちょっとかぶってますがなかなか写ってます。ノイズ除去とレベル補正。
カシオペア周辺。181秒露出。この時にこのあたりで流星が飛んだのですが、微妙に外れたようです。ノイズ除去のみ。
共通データ
長野県原村、八ヶ岳自然文化園にて撮影。直焦点の感度設定は1600、カメラレンズのものは800。
各種設定はデフォルトのまま。ビクセンのGPDで恒星追尾。

FinePix S2Pro、スタート
何枚か撮ったのですが、分かりやすそうなのを選んでみました。
現地で曇っていた事もあって赤道儀は使わずに固定撮影のみです。
あんまり意味は無いかもしれませんが、一応データなども・・・
2002年7月7日、長野県原村、八ヶ岳自然文化園、一晩観望会(仮称)
S2Pro+ニコンE35mm F2.5
CCD Rawで撮影したものをTIFF化してから縮小、かるくレベル補正。トリミング、アンシャープマスク、ノイズ除去などは一切無し。左から・・・
1600で30秒、1600で30秒、400で121秒、400で302秒、400で302秒、400で20秒、400で1秒。
絞りは左から4、4、8、8、8、4、4です。アップロードするファイルサイズの関係から幅は400ピクセルになっていますが、オリジナルは4256×2848ピクセルです。
一番右の画像の雲の間にアルデバランが光っているのですが、分かるかな・・・
2002年6月11日・部分日蝕
と、言うことで日蝕です。
曇りましたがこんな感じですね〜。
前日の夜に現地入りして赤道儀をセッティングしておきました。これは連続して追尾する為にはどうしても必要です。今回のように曇ったりすると経緯台やカメラ三脚ではカメラの視野の中に導入しているうちにまた雲に隠れたり・・・
でも比較的正確に追尾出来ればフィルターワークや露出の選定に専念できますからね。
ピークの頃に小雨が降ってきたりしたのですが、諦めて撤収しなくてよかったです。
それにしても・・・一番活躍したフィルターは2枚のPLフィルターだったなんてね〜。
D4フィルター、使えませんでした(^^;

太陽は我にあり(意味無し・・・)
1年以上前、金星を撮りに行ったついでにS1で太陽を撮った事があります。
が、S1の最低感度がISO320相当と極めて高く、手持ちのフィルターを全部使っても露出オーバーでした。
6月11日の部分日蝕の対策として新たにフィルターを用意したのですが、そのテスト撮影の結果です。
サムネールはD4とND8の2枚を重ねて1/2000秒で撮ったのもですが、他のフィルターを使って、あるいはシャッタースピードを変えての結果はこちらにあります。

復活
3月の土星蝕の時に車が高速で壊れ、その時から約2ヶ月、完全に活動停止状態でした。
んで、ついに復活。
復活して最初のターゲットは彗星だったのですが、とりあえずこちらも・・・
球状星団のM13です。
カメラはS1、鏡筒はVC200Lにレデューサーを使っています。
30秒露出5枚をコンポジットとトリミングしてあります。
この後でレデューサー無しの画像も撮ったのですが、そちらはなんとなくシャープさに欠けていました。

行き掛けの駄賃(?)
いわゆるところのついでに撮った画像です(^^;
地球照は3月16日に池谷・張彗星を撮る前に、土星と木星は3月20日の土星蝕の後で撮ったものです。
地球照はS1で撮影、トリミング無し、露出時間と画像処理以外は彗星と同じ条件なのですが、これは彗星の見かけの大きさを比べる為に撮ったものなのですが、個人的にちょっと気に入ったのでこちらに入れました。
土星と木星はE995を使い、土星蝕が終わったところでそのまま撮影したものです。
大気の状態は良かったのですが、何故かこれ以上の画質はS1でもE995でも・・・
鏡筒の限界性能なのかもしれません。

2002年3月20日・土星蝕
今年2回目、当分は見られない土星蝕です。
今回は撮影地点に行く途中、高速で車がトラブル、ぶっ壊れちまいました。
レンタカーを手配して最低限の機材を載せ換えた、と、思ったら使う部品が足りない…。そんなワケで今回の土星蝕は惑星カメラのクールピクスでのコリメート撮影となりました。不本意ではありますが・・・。
蝕そのものは前回と同じ場所、原村での撮影でしたが、コンディションは比べ物にならないくらいに最高でした。
ちなみに車は・・・廃車確定でしょう(^^;
新しく観測車両を見つけるまでは星はお休みですね〜(ToT)

2002年1月25日・土星蝕
ということで土星蝕です。
今回の土星蝕は盆地の真上に完全にかくれるかどうかの境界線があったのですが、やっぱり全部隠れるよりも月の縁を土星がかすめて行く方が面白かろう、などと出かける直前に思ったので非常に微妙な位置関係にあった原村まで行ってきました。
結果は・・・(^^)V
5フレームをコンポジットしてあるのですが、まん中のフレームではクレーターで谷のように見えるへこんだところに土星の本体がすっぽりと・・・
原村で正解でした。

2002年1月4日・テスト撮影+しぶんぎ座流星群
クールピクス995のテスト撮影2回目です。
現地に着いたらカノープスが見えていたのでそこからスタート・・・したのですが、さすがに高度が低い為に大気の影響でまともには撮れませんでした。
惑星の撮影は今回はR200SSにエクステンダーを使っての撮影でしたがこの日はシーイングも悪く、前回との比較に使えるような画像は得られませんでした。
夜半を過ぎてからはしぶんぎ座(りゅう座ι)流星群の撮影になりました。
月が出ていたものの、S1での全部の画像をチェックしたところ10個ほどの群に属する流星と一つの散在流星の撮影に成功しました。
中の画像は3枚のコンポジット、下の画像は今回のなかで一番明るかった流星です(視野の外に行っちゃってますけどね…)

2002年1月1日・テスト撮影(木星)
惑星専用にデジカメを新調したものの、なかなか天気に恵まれなかったのですが、なんとかテスト撮影もできました。
ビクセンのVC200LとLV5ミリのアイピースを使ってのコリメート撮影です。
左のものは露出の異なる4枚の画像をコンポジットしてあり、レベル補正はかけてありません。レイヤーの描画モードと透明度だけで調整してあります。
右の画像はその中の1枚を選んでレベル補正してあります。木星の左に赤いシミみたいなのがかすかに写っていますが、これは木星の衛星のイオです。
この時に土星も撮ったのですが、薄い雲の影響でなんだかぼやっとした感触で思ったほどの画像は得られませんでした。

デジカメ自体は最近使い始めました。いろいろと研究の余地はあります。と、言うよりも余地だらけ(笑)
このカメラがどこまで使えて、どこからは使えないのか…、思考錯誤は始まったばかりですが、やはり拡大撮影に関しては拡大用のアイピースよりもなるべくなら直焦点に近い方が良い結果が得られそうです。
それにしてもカメラの重量…、ドローチューブがどこまで耐えられる?デジカメ初の木星と土星、シーイングは最悪な夜でした。ピントが合わせられない……。
また、M42のコンポジット画像を調べたところ、ダークノイズはほとんど同じピクセルに現われるようです。十分に対策は立てられそうです。でも、それなら始めからST-6を使っていればいいのかな〜?
でもCCDのサイズ、これは魅力ですね。なんたってかなりフィルムに近いですから。