デジタルカメラ・ルーム

研究途上のため、転載厳禁です!!  2001年までの記録はこちら
2002年の記録はこちら


最初は冷却CCDと同じ場所にあったのですが、今後もファイルが増えるのは当然???
ということで、冷却CCDとは区別する為に部屋を分けました。
デジカメでの天体写真はこちらに収納してあります。
サムネールをクリックすると拡大画像にジャンプします。

2003年12月14〜15日・ふたご座流星群
飛びましたね〜♪
火球クラスもガンガンと流れてました。2003年の流星群の中では一番となったようです。
いつもの八ヶ岳自然文化園に到着直後から撮影をスタート、明け方の6時直前まで連続撮影を行った結果、群よりムズい散在流星2個も含めて29個の流星の撮影に成功しました。
これでまた記録更新(^^;
画像処理しても救いようの無い暗い流星以外を選んであれこれとやってみました。
アルバム形式にしてありますので、こちらからどうぞ・・・

2003年11月18日・獅子座流星群
    
え〜、そんなワケで本番です。
予報の通り、獅子座群としての活発な活動は見られませんでしたが、どうやら夜明けが近づくにしたがってHRも少しだけ増加した感じです。それまでのHRは1桁の前半ではないか?というくらいに低調でした。しかもどう見てもおうし座群の流星の方が遥かに多いようでした。

さて画像ですが、左の二つは獅子座群に属するもの、右側3つはおうし座群に属するものです。
全体的に暗い流星が多く、撮影の最中にもサムネールで流星としてのイメージが分かるものは一つも有りませんでしたが、左から2番目(2枚コンポジットしてあります)の上の流星だけは獅子座群特有の火球に近いクラスだったようです。もっとも流れた瞬間は見ていませんが(^^;

今までの流星の撮影観測からの感触としては獅子座群、おうし座群、共にHRは30前後くらい、といったところでしょうか?

撮影場所は八ヶ岳自然文化園での獅子座流星群観望会、相変わらずのS2Pro1台とPB G4とによる自動撮影です。

2003年11月14日・獅子座流星群(前哨戦)

とりあえずアシャー理論を信じてみました(^^;
透明度、シーイングの状態は良かったのですが(別の望遠鏡で見た土星のリングは少しも揺らがなかった!!)、時折下界から立ち昇ってくるガスに手を焼きました。それさえ無ければ完璧なピーカン状態だったんですけどね・・・
そんなこんなで何枚か撮ってはみたものの、自分でも写っているとは思っても見ませんでした。なにしろ月は明るいし、フレームのすぐ近くにあってハレーションは写るわ、レンズのゴーストも写るわでしたから。
さて、本番の時にはどうなるんでしょうね?

2003年10月19日・彗星とかいろいろ
    
久々に比較的まともに撮ったような気が・・・
ま〜、仕事やら何やら身動きが取れませんでしたからな〜。
さて、左からエンケ彗星、C/2002 T7 LINEAR彗星、M31、M45、馬頭星雲周辺となっています。
エンケ彗星は30秒露出の連続撮影をコンポジットしてその移動量から浮き上がらせる事に成功しましたが、彗星自体の光度が低い為に彗星の位置を中心にしたコンポジットは出来ませんでした。なにしろ右上の明るい恒星が6等ですから。
T7 LINEARは2分のCCD-RAWでの一発撮りを拡大反転したものです。比較的明るいですね。来年が楽しみです。
M31以下はCCD-RAWでの1分と2分露出のコンポジットです。
撮影にはR200SSを使っていますが、M31はフレーム内にぎりぎり一杯、といったところです。もうちょっと露出をかけるかコンポジットの枚数を増やせばもうちょっとは見えてくるのかもしれません。
S2Proの特性でしょうか、反射星雲の青はよく出ている感じです。
でもしばらく前にM20を撮った時には青はいまいちだったような気もするのですが、やはり寒くてカメラがよく冷えていた事も関係しているのかもしれません。もっとも確認したワケじゃないですけども・・・。
馬頭星雲周辺、これはやはり・・・(^^;
Hαの赤が弱いのは周知の事実とは言うものの、画像へのデータとしては確かに保存されています。ローパスフィルターを取り除いてしまえばもっと写るのでしょうが、そんな事やったら普通のカメラとしては使えなくなってしまいますからな・・・。
どうにかしたいところではありますな。

ちなみに今回の撮影ではノイズ除去用のダークフレームも撮ってはおきましたが、実際に撮影したそれぞれの画像を見ても目障りなノイズは確認出来ませんでしたのでダークフレームでの補正は無しです(単なる横着?)。

今回の撮影地点は原村の八ヶ岳自然文化園です(今回も、ですね)。
細かい撮影データは・・・やっぱどうでもいいや(笑)

2003年8月29日・火星

盆地の底からの撮影です。
大気の状態は透明度も悪く、また鏡筒を外気に慣らす時間も無いような状態に加えてシーイングも良く無い、考えてみればよくもこんな条件で撮影したものでな〜、といったところでしょうか。
それでも念願のアイピースでの撮影となりましたからこれはこれで良かったのかもしれませんね。
OMC140とXO-5mm、E995の最大望遠+デジタルズーム2.0で撮影した画像を8枚ほどコンポジットしています。
2003,08,29 22:54〜 1/8sec

デジタルズームではない画像のコンポジットはまた後日・・・
なんせメディアに目一杯撮影したので枚数が多い為に画像のチェックと選別には時間がかかりそうですから・・・。


2003年8月27日・火星

何とか撮影に成功しました。
曇ったり雨が降ったりでどうなる事かと思いましたが、やはり粘った甲斐が有りました。
しかし雲のおかげで5分隠れて1分見えて、といった繰り返しとよろしからぬシーイングのおかげでこの時の為に用意したペンタックスのX0 5mmでは拡大率が高すぎてカメラの視野に導入出来なかった為に急きょ別のアイピースでの撮影となりました。
まあ・・・撮れたからいいか(^^)

撮影データはこんなところです。
長野県原村、八ヶ岳自然文化園
2003年8月27日23:53〜8月28日00:10
鏡筒 オライオンOMC140
アイピース プローセル13mm
ニコンE995
1/30〜1/2秒露出の画像からシーイングの影響の少ないものを18枚選択、コンポジットの過程で更に選別してからレベル補正とリサイズ。


2003年8月24日・火星

 

ホントは今年の3月くらいから連続撮影をしたかったんですけどね〜(^^;
ま、いろいろとありましたから。
で、最接近直前の火星です。
鏡筒はこの日の為に去年用意したオライオンのOMC140、アイピースはペンタックスのXO 5ミリを使用しての拡大撮影です。
左のものはフジのS2での拡大撮影、右はニコンのE995でのコリメート撮影によるものです。
S2の画像はRAWファイルで保存したものを3枚コンポジット、995では7枚ほどをコンポジットしてからあれこれと画像処理を加え、トリミングとリサイズで仕上げてあります。
撮影当時は大気の透明度は極めて良好でしたがシーイングが悪く、あまり撮影向きとは言えない状況でした。

撮影終了後にこの鏡筒とアイピースでの見え味も試してみました。
一般的に言われている望遠鏡の最大倍率は主鏡の有効径の2倍と言われています。
OMC140の有効径は140mmですから理論的には280倍がほぼ限界となるのですが、焦点距離2000mmのこの鏡筒に5mmのアイピースを付けた時の倍率は400倍。
この倍率で月のクレーターを見てみましたが、その像には劣化や破錠をきたす様子は無く、極めて鮮明な月を見る事が出来ました。
その点から考えるとS2での画像に鮮明さが見られないのはやはり撮影時のミラーショック、またカメラアダプターの光軸の精度によるものと考えられます。
ちなみにE995での撮影にはカメラアダプターは使用していません。


撮影は火星観望会の開かれていた長野県の原村、八ヶ岳自然文化園です。
その日の全国紙の1面トップで紹介されていた事も関係したのでしょうか、500人以上の人達が火星を楽しむ為に訪れた、との事です。


2003年1月8日・C/2002V1 NEAT

 

そんなワケで、久々に彗星です。
カメラではそこそこに写ってくれるのですが、まだ肉眼彗星になるかどうかは?ですね。これはR200SSとS2Proとでの直焦点、90秒露出、ダークフレームでノイズを処理してからレベル補正と調整レイヤーとで処理しています。
いつもと同じようなインターバル撮影もやってみたのですが、彗星自体の等級がそれほど明るくない為にそちらはいまいちな結果です。
120秒とかも試してみましたが、これは月の影響で全体的に青くかぶってしまうような感じでした。
移動量も今はそれほど早くはないので撮り易いと言えば撮り易い、と言ったところでしょうか。

    
翌日に仕事ですからあまり夜遊びも出来ない、ということで撮影は20時までと自分で制限していたのですが、余裕があったので今の季節の定番的対象も少々。
見れば・・・分かりますよね(^^;
M45は90秒露出、M42は左の感度設定は1600、右は800、露出はそれぞれ60秒、バラ星雲と馬頭星雲周辺は120秒露出、感度設定はそれぞれ1600になっています。M42の二つはリサイズ以外の処理は加えていません。それにしても1600の物の中心部のトーンジャンプが激しいですね。設定する感度を下げて長めな露出をかけるか、あるいはトーンジャンプを起こさない程度の短時間露出を複数枚撮ってコンポジットで調整する方が良さそうです。
他のものはレベル補正、Labカラーでの輝度の強調、調整レイヤーなどの各種の処理を加えてあります。ちなみに全てノートリミング。

撮影場所はいつもの原村です。
それにしてもバラ星雲、もうちょっと赤が出て欲しいですな〜。画像処理を加えなければ恒星しか見えないくらいです。


2003年1月4日・りゅう座ι流星群
よくもまあ、あの天気と路面の状況で行ったものです(^^;
実質の撮影時間は2時間ほどでしょうか、赤道儀も使わずに今回は固定撮影です。
2000年の獅子座群の時いらいの流星の固定撮影ですね。
群のものを一つと微妙に群に見えなくもないのを一つ撮影する事が出来ました。さほど明るい流星でもないのですが、一応記録、ですから・・・。
一時的に雲量1ないし2くらいにまで晴れる事もありましたが、平均すると多分5以上ではないでしょうか。
またもやカメラの視野だけを重点的に監視していましたが、撮影出来た、という点も考慮すると実際に撮影していた頃のHRは30ないし35くらいではないかと思われます。
画像は同じものを見易くする為に左はレベル補正のみ、右はそれの元画像の階調を反転させてからグレースケール化、その上でレベル補正を加えてあります。