研究途上のため、転載厳禁
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2009年12月14日・ふたご座流星群

昼の明るいうちから観測地に出向いて入念な準備・・・と、言いたい所ですが、単に冬用の軽油を給油する為に早めに出発、ついでにあちこち寄り道しながら夜食の買い出しとかワインの調達とか・・・
観測地には夕方に到着しましたが天気は思わしくなく、早めに食事を済ませてあとは車の中で待機モード。
天気予報では日中から翌日まで晴れでしたが、それが夜になったら小雨、晴れのマークは3時以降に変わっていました。そうなりゃ寝てるしか無い。
タイマーをセットして一定の時間おきに起きて外の様子を確認するも22時から23時の間には霙まじりの雨から小雪、やがて獅子座群の時と同じ展開で濃霧。
2時半過ぎに移動する事にして一旦清里へ向かうも、清里では上空にガスがかかったような印象で撮影は無理と判断、引き返して富士見高原のスキー場の駐車場での撮影となりました。
結局2時間ほどの撮影となり、5個のふたご群、1個の散在、1個のどちらとも判断出来ない流星の計7個を撮影する事が出来ました。
火球クラスはことごとくカメラの視野の外でしたが、それなりに楽しむ事が出来ました。
印象としては
HRは60から80くらい、といったあたりでしょうか。

散在 判別不可


2009年10月20日・オリオン座流星群

何と言うか、
国天が中心になってマスコミが騒いだ割には飛んでないぞ?
ほぼ例年並み?=マスコミが騒ぐと外れる、と言うジンクスの正しさがほぼ証明されました(^^;
しかし天気には恵まれた方でしょう。観測の途中で薄い雲が上空を通過していましたが星が見えなくなる程でもなくそのまま撮影は継続、結果的に5個のオリオン群、2個のおうし座群、2個の散在流星の撮影に成功しました。
特にこの2個の散在流星は1分以内の時間差で出現し、その経路と発光のパターン(写し撮られた流星の形で判断)、発色までもが同じという極めて珍しい現象だったようです。
おそらくは元は一つだった流星物質が何らかの理由で二つに割れ、それが大きな時間差もなく大気圏に突入したと推測されます。

この日の空のコンディションは途中で撮影した天の川の画像を見てもらえれば分かるかも?
バックグラウンドが何の処理もしてないのにニュートラルグレーになっています。

またオリオン群の最後は星が見えなくなる直前頃の撮影、やってみるものですね〜。

オリオン座群
おうし座群
散在流星
天の川


2009年10月3日・中秋の名月観望会
・・・簡単に言ってしまえばお月見ですね〜。
とりあえずこんな感じ、って事で…。



2009年9月19、20日・観望会
何やらここ暫くの観望会はあまり天気に恵まれず・・・
そうなるといつもの様ないつもの展開、あれやらこれやらで遊んでワイン呑んで酔って眠りこけて・・・(^^;
そう言う時に限って寝てしまったあとで晴れたりするからほぼ魔の27時、三脚を使っての固定撮影くらいが限界になってしまうワケですね〜。
こんな感じで・・・

ところがこの数枚の撮影でスイッチが入っちゃって・・・
翌日の夜も天気が良さそう、加えて連休ともなれば撮影に行かない理由は無い、と言う事で20日の夜も観望会へ。
この日は一般観望会のみ、現地入りして機材をセットアップ後にすぐに撮影開始、観望会の終了後も撮影は継続、結局3時頃に薄い雲が広がって来たところで終了して撤収するまでは休む暇もなく撮影は継続となりました。
今回はカメラレンズでの撮影が中心でしたが、天の川をたっぷりと堪能する事が出来ました。
と言う事で、結果はこちら・・・

2009年8月13日・ペルセウス座流星群
直前の台風の通過に伴って大気の透明度が高くなる事を期待してましたが・・・
結果はこんな感じ・・・

終止、全天が晴れる事は無く、雲量は常に9以上?
それでも少しでも雲の切れ間があるようならそこにカメラを向けて動かしておこう、というのはいつもと同じ、ですね。そしてこの結果・・・

 

全部で150枚ちょいの撮影枚数中、画像をチェックしたらこの2枚だけペルセ群の流星を捕捉していました。
レンズはシグマの20ミリですが、これだけ狭いエリアだけを狙うのなら50ミリのレンズでも良かったかもしれません。
とりあえずは結果オーライ、って事で(^^)


2009年7月22日・部分日蝕
世の中では皆既日食とか言ってましたが、『部分日蝕』です(笑)

前日までの気象衛星や天気図などを見ながらどこに撮影に行くのか、出かける直前まで悩みました。
ピンポイント予報で見ると東方面と南方面はほぼ絶望的、北方面では昼過ぎくらいから晴れマークがちらほらと見える場所もありましたがどれもあまり芳しくはなさそう、それならとりあえず北方面で標高も高いいつもの原村へ、ということで日付変わる前に出撃、0時半過ぎくらいに現地入りとなりました。

とりあえず赤道儀を組んで極軸合わせを済ませ、寝ようと思ったらいて座などの天の川のあるあたりだけがほぼピーカン、ほんの6、7分の間でしたが楽しめました。
そのすぐ後に車の中で仮眠を取るも、4時とか5時くらいに土砂降りな雨音で目が覚めるも、何処に行っても期待度が変わらないならそのままここで、と言う事で更に寝る。

やがて夜は開け文化園に徐々に人が集まって来たが、止んでいた雨もまたもや土砂ぶりでこりゃダメか?とか思いつつもただ持つのみ。
そして日食開始の第一接触は…雲の上。
それでも待ち続けて・・・

こんな感じに・・・(^^)

さて、次は2012年、ですな。



2009年3月21日・C/2009E1 Itagaki,C/2007N3 Lulin彗星

 

シミュレータで見るN3 Lulinはかなり暗くなりつつあるのですが、まだ観測は十分に可能な範囲内、加えて先週には新しい彗星も発見されました。
こちらは鏡筒の限界等級ぎりぎりという光度、加えて夕方の西の空で日を追って高度は低くなると同時に薄明の終了する時刻は遅くなるので観測の条件は悪くなる一方、それなら今のうちに試してみよう、と言う事になりましたが…
やはり予想通りに苦戦、E1が確認出来たのはこの1枚だけでした、しかもここまで画像に手を加えて。

鏡筒は前回の観測と同じ条件ですが、N3 Lulinはかなり小さくなった印象です。
これは実際の視直径よりも薄明が終わっていない、あるいは崩れつつある天候の影響の方が大きいかもしれません。

今回は仕事が終わってから観測に出かけたのですが、いつもの原村方面が曇っているように見えたので高速を途中で降りて山梨県の北杜市での観測となりました。
透明度などの空のコンディションに加え、周囲の光源による影響もあったようです。


2009年3月15日・C/2007N3 Lulin彗星

   

3回めの撮影です。
が、その前の週と更にその前の週、予報では晴れなのに現地で曇ったりなどで近地点通過から2週間以上過ぎての観測でした。
そしてこの前日の土曜には午前中は雨の天気でしたが午後、あるいは夕方からは晴れの予報、それに合わせて西の方から空が明るくなったものの、これじゃどうにもならないだろ、と言う程の強風で観測は断念しました。

前回までは800m/m、F4のR200SSでの撮影でしたが、今回はVC200Lにレデューサーを付けて1278m/m、F6.4での撮影です。
画像は左から感度設定や露出時間の組み合わせで3パターンのコンポジットを行い、最後にその3組を更にコンポジットしてトーンカーブで処理しています。

そして・・・
この日にはこんなエピソードも・・・



2009年2月21日・C/2007N3 Lulin彗星

     

2回目の撮影です。
前回は満月直後というよろしくない条件でしたが、今回は現地入りしてみるとなんと空が黒い、撮影してみても30秒で背景が青くならない、4分開けてもかぶらない(笑)
観測地入りしてすぐに機材のセットアップ、極軸やピント合わせなどの調整が終わってから彗星が上り、月の影響も全く無いという好条件での撮影となりました。

左の画像はセッティングが終わって鏡筒の向きをシミュレータが出した赤経、赤緯の座標に合わせたらたまたま木立の上に上って来たタイミングで捉えたものです。

続く3枚はカメラの感度設定、露出時間などの条件を変えて撮影したものをコンポジットしたもの、5枚目はその3枚を更にコンポジットしてトリミングしたもので、これで見ると彗星のコマの明るい部分の視直径の2倍くらいの領域までイオンのガスが広がり、右側にはダストテール、左側にはイオンのアンチテールが伸びているのが確認出来ます。
右はこれをグレースケール化して階調を反転させたもので、コマ周辺のイオンの広がりとアンチテールを見易くしたものです。

撮影はR200SSの鏡筒を使用していました。
彗星の南中後にはカメラの望遠レンズに切り替えて撮影してみましたが、思った程彗星の尾が伸びていない&撮影した画像はいまいちピントが気に入らないので無かった事にして黒歴史に封印します(^^;

撮影中に何度か双眼鏡で見てみましたが、やはりハーバードの予報通りの6等級弱くらいの印象でした。
(ほら〜、マスコミが余計な事を報道するからあのジンクスが発動・・・)
更に楕円形に見えるコマの両側にイオンテールとダストテールが伸びていたため、ぱっと見た印象は中途半端な暗いアンドロメダ星雲みたいでした(by 某氏)


2009年2月11日・C/2007N3 Lulin彗星

久々に出現した肉眼彗星…に、なりそうな彗星ですね。
しかしまあ、撮影に出かけたのが半影月蝕の翌日で満月を過ぎたばかり、月明たっぷりでどうあがいてもアンチテールまでは写す事は出来ませんでしたが、それでも一晩中月があっても中央集光のしっかりとした明るい彗星である事には違いは無いようです。
R200SSの鏡筒で直焦点撮影、30秒露出のコンポジットで彗星のコマから東西方向に尾が広がっている様子だけは何となく分かります。
地球最接近の頃を挟んでその前後の期間に何度か観測してみるのも面白そうです。
月の撮影はオマケ、って事で。

    


2009年1月3〜4日・しぶんぎ座流星群

予測されたピークは3日の22時頃との事でした。
撮影地点では夕方から準備して20時頃から完全に観測態勢に入りました。狙いはやはり長経路流星。
22時を過ぎた途端に北斗七星の柄の先端の方からわき上がる様な角度で二つの長経路流星が出現しましたが撮影には及ばず、この二つが出ただけて流星の動きは無くなりました。
その後、0時半を過ぎる頃から群の流星が多数出現、なかには火球クラスの明るいものもいくつかありました。
1時半を過ぎて2時頃にはこの動きも無くなって目にするのは散在流星ばかりでしたが、薄明の始まる頃から三たび多数の群に属する流星が出現しました。
ただしこちらは暗い、あるいは地平線に近くて角速度が大きく写り難いものばかりで撮影する事は出来ませんでした。