昼の明るいうちから観測地に出向いて入念な準備・・・と、言いたい所ですが、単に冬用の軽油を給油する為に早めに出発、ついでにあちこち寄り道しながら夜食の買い出しとかワインの調達とか・・・
観測地には夕方に到着しましたが天気は思わしくなく、早めに食事を済ませてあとは車の中で待機モード。
天気予報では日中から翌日まで晴れでしたが、それが夜になったら小雨、晴れのマークは3時以降に変わっていました。そうなりゃ寝てるしか無い。
タイマーをセットして一定の時間おきに起きて外の様子を確認するも22時から23時の間には霙まじりの雨から小雪、やがて獅子座群の時と同じ展開で濃霧。
2時半過ぎに移動する事にして一旦清里へ向かうも、清里では上空にガスがかかったような印象で撮影は無理と判断、引き返して富士見高原のスキー場の駐車場での撮影となりました。
結局2時間ほどの撮影となり、5個のふたご群、1個の散在、1個のどちらとも判断出来ない流星の計7個を撮影する事が出来ました。
火球クラスはことごとくカメラの視野の外でしたが、それなりに楽しむ事が出来ました。
印象としてはHRは60から80くらい、といったあたりでしょうか。
2009年8月13日・ペルセウス座流星群
直前の台風の通過に伴って大気の透明度が高くなる事を期待してましたが・・・
結果はこんな感じ・・・
終止、全天が晴れる事は無く、雲量は常に9以上?
それでも少しでも雲の切れ間があるようならそこにカメラを向けて動かしておこう、というのはいつもと同じ、ですね。そしてこの結果・・・
全部で150枚ちょいの撮影枚数中、画像をチェックしたらこの2枚だけペルセ群の流星を捕捉していました。
レンズはシグマの20ミリですが、これだけ狭いエリアだけを狙うのなら50ミリのレンズでも良かったかもしれません。
とりあえずは結果オーライ、って事で(^^)
2009年7月22日・部分日蝕
世の中では皆既日食とか言ってましたが、『部分日蝕』です(笑)
前日までの気象衛星や天気図などを見ながらどこに撮影に行くのか、出かける直前まで悩みました。
ピンポイント予報で見ると東方面と南方面はほぼ絶望的、北方面では昼過ぎくらいから晴れマークがちらほらと見える場所もありましたがどれもあまり芳しくはなさそう、それならとりあえず北方面で標高も高いいつもの原村へ、ということで日付変わる前に出撃、0時半過ぎくらいに現地入りとなりました。
とりあえず赤道儀を組んで極軸合わせを済ませ、寝ようと思ったらいて座などの天の川のあるあたりだけがほぼピーカン、ほんの6、7分の間でしたが楽しめました。
そのすぐ後に車の中で仮眠を取るも、4時とか5時くらいに土砂降りな雨音で目が覚めるも、何処に行っても期待度が変わらないならそのままここで、と言う事で更に寝る。
やがて夜は開け文化園に徐々に人が集まって来たが、止んでいた雨もまたもや土砂ぶりでこりゃダメか?とか思いつつもただ持つのみ。
そして日食開始の第一接触は…雲の上。
それでも待ち続けて・・・
こんな感じに・・・(^^)
さて、次は2012年、ですな。
2009年3月21日・C/2009E1 Itagaki,C/2007N3 Lulin彗星
シミュレータで見るN3 Lulinはかなり暗くなりつつあるのですが、まだ観測は十分に可能な範囲内、加えて先週には新しい彗星も発見されました。
こちらは鏡筒の限界等級ぎりぎりという光度、加えて夕方の西の空で日を追って高度は低くなると同時に薄明の終了する時刻は遅くなるので観測の条件は悪くなる一方、それなら今のうちに試してみよう、と言う事になりましたが…
やはり予想通りに苦戦、E1が確認出来たのはこの1枚だけでした、しかもここまで画像に手を加えて。
鏡筒は前回の観測と同じ条件ですが、N3 Lulinはかなり小さくなった印象です。
これは実際の視直径よりも薄明が終わっていない、あるいは崩れつつある天候の影響の方が大きいかもしれません。
今回は仕事が終わってから観測に出かけたのですが、いつもの原村方面が曇っているように見えたので高速を途中で降りて山梨県の北杜市での観測となりました。
透明度などの空のコンディションに加え、周囲の光源による影響もあったようです。
2009年3月15日・C/2007N3 Lulin彗星
3回めの撮影です。
が、その前の週と更にその前の週、予報では晴れなのに現地で曇ったりなどで近地点通過から2週間以上過ぎての観測でした。
そしてこの前日の土曜には午前中は雨の天気でしたが午後、あるいは夕方からは晴れの予報、それに合わせて西の方から空が明るくなったものの、これじゃどうにもならないだろ、と言う程の強風で観測は断念しました。
前回までは800m/m、F4のR200SSでの撮影でしたが、今回はVC200Lにレデューサーを付けて1278m/m、F6.4での撮影です。
画像は左から感度設定や露出時間の組み合わせで3パターンのコンポジットを行い、最後にその3組を更にコンポジットしてトーンカーブで処理しています。
そして・・・
この日にはこんなエピソードも・・・
2回目の撮影です。
前回は満月直後というよろしくない条件でしたが、今回は現地入りしてみるとなんと空が黒い、撮影してみても30秒で背景が青くならない、4分開けてもかぶらない(笑)
観測地入りしてすぐに機材のセットアップ、極軸やピント合わせなどの調整が終わってから彗星が上り、月の影響も全く無いという好条件での撮影となりました。
左の画像はセッティングが終わって鏡筒の向きをシミュレータが出した赤経、赤緯の座標に合わせたらたまたま木立の上に上って来たタイミングで捉えたものです。
続く3枚はカメラの感度設定、露出時間などの条件を変えて撮影したものをコンポジットしたもの、5枚目はその3枚を更にコンポジットしてトリミングしたもので、これで見ると彗星のコマの明るい部分の視直径の2倍くらいの領域までイオンのガスが広がり、右側にはダストテール、左側にはイオンのアンチテールが伸びているのが確認出来ます。
右はこれをグレースケール化して階調を反転させたもので、コマ周辺のイオンの広がりとアンチテールを見易くしたものです。
撮影はR200SSの鏡筒を使用していました。
彗星の南中後にはカメラの望遠レンズに切り替えて撮影してみましたが、思った程彗星の尾が伸びていない&撮影した画像はいまいちピントが気に入らないので無かった事にして黒歴史に封印します(^^;
撮影中に何度か双眼鏡で見てみましたが、やはりハーバードの予報通りの6等級弱くらいの印象でした。
(ほら〜、マスコミが余計な事を報道するからあのジンクスが発動・・・)
更に楕円形に見えるコマの両側にイオンテールとダストテールが伸びていたため、ぱっと見た印象は中途半端な暗いアンドロメダ星雲みたいでした(by 某氏)
2009年1月3〜4日・しぶんぎ座流星群
予測されたピークは3日の22時頃との事でした。
撮影地点では夕方から準備して20時頃から完全に観測態勢に入りました。狙いはやはり長経路流星。
22時を過ぎた途端に北斗七星の柄の先端の方からわき上がる様な角度で二つの長経路流星が出現しましたが撮影には及ばず、この二つが出ただけて流星の動きは無くなりました。
その後、0時半を過ぎる頃から群の流星が多数出現、なかには火球クラスの明るいものもいくつかありました。
1時半を過ぎて2時頃にはこの動きも無くなって目にするのは散在流星ばかりでしたが、薄明の始まる頃から三たび多数の群に属する流星が出現しました。
ただしこちらは暗い、あるいは地平線に近くて角速度が大きく写り難いものばかりで撮影する事は出来ませんでした。