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盆地の底からの撮影です。
大気の状態は透明度も悪く、また鏡筒を外気に慣らす時間も無いような状態に加えてシーイングも良く無い、考えてみればよくもこんな条件で撮影したものでな〜、といったところでしょうか。
それでも念願のアイピースでの撮影となりましたからこれはこれで良かったのかもしれませんね。
OMC140とXO-5mm、E995の最大望遠+デジタルズーム2.0で撮影した画像を8枚ほどコンポジットしています。
2003,08,29 22:54〜 1/8sec
デジタルズームではない画像のコンポジットはまた後日・・・
なんせメディアに目一杯撮影したので枚数が多い為に画像のチェックと選別には時間がかかりそうですから・・・。
何とか撮影に成功しました。
曇ったり雨が降ったりでどうなる事かと思いましたが、やはり粘った甲斐が有りました。
しかし雲のおかげで5分隠れて1分見えて、といった繰り返しとよろしからぬシーイングのおかげでこの時の為に用意したペンタックスのX0 5mmでは拡大率が高すぎてカメラの視野に導入出来なかった為に急きょ別のアイピースでの撮影となりました。
まあ・・・撮れたからいいか(^^)
撮影データはこんなところです。
長野県原村、八ヶ岳自然文化園
2003年8月27日23:53〜8月28日00:10
鏡筒 オライオンOMC140
アイピース プローセル13mm
ニコンE995
1/30〜1/2秒露出の画像からシーイングの影響の少ないものを18枚選択、コンポジットの過程で更に選別してからレベル補正とリサイズ。
ホントは今年の3月くらいから連続撮影をしたかったんですけどね〜(^^;
ま、いろいろとありましたから。
で、最接近直前の火星です。
鏡筒はこの日の為に去年用意したオライオンのOMC140、アイピースはペンタックスのXO 5ミリを使用しての拡大撮影です。
左のものはフジのS2での拡大撮影、右はニコンのE995でのコリメート撮影によるものです。
S2の画像はRAWファイルで保存したものを3枚コンポジット、995では7枚ほどをコンポジットしてからあれこれと画像処理を加え、トリミングとリサイズで仕上げてあります。
撮影当時は大気の透明度は極めて良好でしたがシーイングが悪く、あまり撮影向きとは言えない状況でした。
撮影終了後にこの鏡筒とアイピースでの見え味も試してみました。
一般的に言われている望遠鏡の最大倍率は主鏡の有効径の2倍と言われています。
OMC140の有効径は140mmですから理論的には280倍がほぼ限界となるのですが、焦点距離2000mmのこの鏡筒に5mmのアイピースを付けた時の倍率は400倍。
この倍率で月のクレーターを見てみましたが、その像には劣化や破錠をきたす様子は無く、極めて鮮明な月を見る事が出来ました。
その点から考えるとS2での画像に鮮明さが見られないのはやはり撮影時のミラーショック、またカメラアダプターの光軸の精度によるものと考えられます。
ちなみにE995での撮影にはカメラアダプターは使用していません。
撮影は火星観望会の開かれていた長野県の原村、八ヶ岳自然文化園です。
その日の全国紙の1面トップで紹介されていた事も関係したのでしょうか、500人以上の人達が火星を楽しむ為に訪れた、との事です。
そんなワケで、久々に彗星です。
カメラではそこそこに写ってくれるのですが、まだ肉眼彗星になるかどうかは?ですね。これはR200SSとS2Proとでの直焦点、90秒露出、ダークフレームでノイズを処理してからレベル補正と調整レイヤーとで処理しています。
いつもと同じようなインターバル撮影もやってみたのですが、彗星自体の等級がそれほど明るくない為にそちらはいまいちな結果です。
120秒とかも試してみましたが、これは月の影響で全体的に青くかぶってしまうような感じでした。
移動量も今はそれほど早くはないので撮り易いと言えば撮り易い、と言ったところでしょうか。
翌日に仕事ですからあまり夜遊びも出来ない、ということで撮影は20時までと自分で制限していたのですが、余裕があったので今の季節の定番的対象も少々。
見れば・・・分かりますよね(^^;
M45は90秒露出、M42は左の感度設定は1600、右は800、露出はそれぞれ60秒、バラ星雲と馬頭星雲周辺は120秒露出、感度設定はそれぞれ1600になっています。M42の二つはリサイズ以外の処理は加えていません。それにしても1600の物の中心部のトーンジャンプが激しいですね。設定する感度を下げて長めな露出をかけるか、あるいはトーンジャンプを起こさない程度の短時間露出を複数枚撮ってコンポジットで調整する方が良さそうです。
他のものはレベル補正、Labカラーでの輝度の強調、調整レイヤーなどの各種の処理を加えてあります。ちなみに全てノートリミング。
撮影場所はいつもの原村です。
それにしてもバラ星雲、もうちょっと赤が出て欲しいですな〜。画像処理を加えなければ恒星しか見えないくらいです。
2003年1月4日・りゅう座ι流星群 | ||||
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