研究途上のため、転載厳禁
デジタルカメラ・ルーム
2001年まで 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
2012年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年

2020年9月12日・武漢ウイルス騒動が無ければ観望会だった日
本来なら観望会の予定でしたが、ウイルスの関係で中止となりました。
が、天気が良ければ出かけて撮る。
今回はX-T3とフジノン50-140mmF2.8での撮影をメインに撮ってきました。
このレンズでまともに撮ったことが一度も無いような?

天の川は前回のペルセ群で使ったMFの広角レンズ、あとはフジノン50-140です。
概ねどれも良い感じ、特にカリフォルニア星雲の赤がこれだけ写ってくれたら及第点でしょうか?
元々フジはS1Proの時から他メーカーのカメラではローパスフィルターを外すなどのカスタマイズが無いと写らない水素の赤が無改造で写るスペックでしたので、この点に関しては十分に期待値をクリアしています。
あとはもう少し解像度がー、とかもありますが、そのあたりはカメラにMFでのフォーカスアシスト機能もあるけどやはりAFレンスなのでピントの山がやはり掴みにくい傾向があり、撮影時にはよかったと思っても帰ってから大きなディスプレイでチェックしたらぱっと見でわからないくらいのピンボケだったり追尾エラーがあったりした画像もありました。


ところでM31の画像を使ってここまで強く処理しちゃダメ、というダメな見本の作例を作ったのですが・・・
トーンカーブの『自動補正』をポチッとやってからM31の中心部をトーンジャンプさせて周りの恒星も無意味に強調してまるでそこに無い星がある、みたいに見せかける為にカーブをさらにいじって強調したのですが・・・

なんかM31の腕のところに水素の赤みたいな色味がなんとなく見えるような・・・?
処理の工程で発生する偽色なのか、あるいは本当に腕のHα領域が写るくらいの年に1回あるかどうかレベルの空のコンディションだったのか?
普通に撮って見えていなくてもそこにHαの波長は間違いなく記録されているはずなので、もしかしたら強引な強調でそれがたまたま見えてきた?
なんとも判断がつきにくいです。
次の機会には直焦点でM42、M31、M33、バラ星雲あたりを狙ってみるつもりでいますが、果たしてどうなることやら・・・


2020年8月13日・ペルセウス座流星群
夏の恒例、ペルセ渦座流星群です。
今年はコロナウイルスの感染拡大の関係もあって原村の自然文化園の観望会は中止となりました。
…が、それでも流星群もやめてくれるわけではないわけで。
文化園の施設は使えませんが、園の外の駐車場での撮影となりました。

今まではX-T1とフジノンのレンズで撮影していましたが、最近はAFレンズを手動で無限遠に合わせる、というのがめんどくさくて…
明るい対象ならAFでもいけるでしょうが流星となると…
そこでXマウント対応の中国製の12mmF2.8の広角レンズを導入しました、無限遠のところでピントリングが止まります、これは快適。
で・・・
今回はメインはX-T3、補助的にX-T1も使って2台体制での撮影でした。
まずカメラ1、X-T1、テスト撮影も含めて695枚中ペルセ群11、散在2、そのうち一つはほぼ静止流星でした。

ペルセ群流星
散在流星
ほぼ静止流星

続いてカメラ2、X-T1、479枚中にペルセ群10枚、そのうち1枚に3つの群流星が写っていたので群の流星としては12個をカウント。

ペルセ群流星
参考資料
人工衛星

レンズの焦点距離が微妙に異なるのでざっくりとした印象ですが、それぞれに概ね同じくらいの数の群の流星が写っていた、というのもちょっと面白い結果かもしれませんね。
撮影した1000枚以上の画像はすべてチェックして写っていないものは片っ端から削除しましたが、もしかしたらくらい流星がもっと写っていたかも?

で、カメラ1台に対して11前後の群の流星、ZHRは大まかに50〜60くらい、といったところでしょうか。
いつもの平均的な結果だと15ちょいくらい写ってZHR60以上、雲や月明も含めて考慮してこれくらい、といったところかも。


2020年7月19日・C/2020 F3 NEOWISE
久々の肉眼彗星です、何年ぶりだ?
明るくなって観測可能エリアにきても天気が悪くてどうにもならず、この前日にもせめて固定撮影だけでも、ということで出かけるも雲が厚く撮影どころか見ることも叶わず、その翌日の赤外、可視、水蒸気の衛星画像を見て時間毎の雲の動きを見てこれならもしかしたらワンチャンス!
ということで急遽長野県のいつもの原村へ。

時間的に直焦点でのセッティングをやる時間はなさそうと判断、とりあえず赤道儀だけ組んで一応北に向けるも北極星は見えなくて極軸合わせもままならない状態、薄命はまだ終わっていませんがとりあえずシャッターを切ってみたら…いましたw

色の確認のためのテスト撮影 まあ、悪く無いですね まだ空は明るいですが彗星はこの辺り、ということでカメラを向けてシャッター切ったら、よくみたらほぼ真ん中にいます、さっき気がついた
雲が動いたらこんな感じ、これでレンズのズームは50mmくらい 目一杯ズームして140mmF2.8 階調を反転させてグレースケール化、イオンテール長いです
思いっきりマイナス補正して画像処理してもこれがほぼ限界? そして雲も出てきたとなればそろそろ終わり? そこで欲を出して最大ズーム200mmのレンズと交換したら見失いました、と思ったら隅っこにかろうじてうちっていましたがこの時のズームは55mmでした

最終的に雲と思うような撮影ができなかったこととで終了となしました。

で、今回からカメラが新しくなりました、うひひ、かっちった、フジのX-T3です、キャッシュバックキャンペーンにつられましたw
だってキャッシュバックで事実上はその前のX-T2の実勢価格と同じになるんだもの。
でも最新型のX-T4は現段階ではACアダプターが発売されていないので選択肢にははいりません。
USB経由でモバイルバッテリーからも給電できるのはX-T3もX-T4も同じですが、長時間の連続撮影で安定した電力の供給にはやはりACからが一番信頼できますから。

でもいきなり実戦投入はよくありませんでした、シャッターダイヤルがロックされて動かせないために露出は終始オート、どう考えてもどれも露出オーバーですが、撮影の時に露出補正を目一杯マイナスにふって撮影しましたが、やはり意図しない露出というのはダメですね。

結果的に極軸があっていなくて流れるし画像はどれも露出オーバーだし、晴れているように見えても薄い雲がいるしでベストな状態ではありませんが、なんとか記録に残しことはできました。

カメラのトラブルの原因
シャッターダイヤルがロックされて動かせず、現地からネットでフジのFAQを調べてメニューボタンの長押しとかカメラの設定からロック解除を試すも全く効果なし。
帰ったらフジにゴルァする気満々でしたが、帰ってからシャッターダイヤルの真ん中のボタンを押し込むとロック、出てくると解除というのが判明しました。
いや、普通はボタンを押しながらダイヤルを回さないか?
というか、そんなロック機能なんていらねー・・・

彗星は今後暗くなりながら南下して夕方の観測可能時間も長くなりますので、チャンスがあるのなら今後は直焦点撮影がメインになります。



2020年6月21日・部分日食
世の中は新型コロナウイルスの感染拡大もあり原村の観望会も縮小傾向、日食も望遠鏡は使わずに…
でも実は少し離れた駐車場で撮っていたので観望会の様子は見えませんでしたが、神奈川方面などから来ていた方もいらっしゃったようです。
当日の天気は南の梅雨前線が作った雲が西から東へ流れつつ前線に押し上げられて北上、少しでも北のほうが良かろう、ということで原村へとなりました。

食の始まりは厚い雲で見られませんでしたが、途中から雲越しに欠けているのを観測、撮影となりました。
雲の影響で状況は刻一刻と変化するのでISO感度やシャッター速度を少しずつ変えながらも撮影、全部で110枚ほどの撮影となり、その中から多少は良さげなのをピックアップしました。

日食の観測撮影ならインターバルタイマーやPCの制御ソフトのインターバル撮影機能を使って一定の感覚で連続撮影したほうが楽だし一種のお祭りみたいな感じで楽しめるのですが、今回のように雲で状況が常に変化するような場合はそういうわけにもいかないですね。
おかげで今回は撮影の間隔は完全にランダム状態です。
一瞬の隙でも撮れるのならシャッターを切れ、終始そんな感じで常に空とカメラのモニターを見ながらの撮影でした。

2020年4月25日・C/2019Y4アトラス彗星
発見されたパターンがヘールボップ彗星みたいだったので大彗星に化けるかも?なんて言われてましたが、その後に核の分裂が確認されて暗くなったり、これって近日点の通過の頃には蒸発して消えてしまうかも?とうことで撮りに行ってきました。
核の分裂の一報を受けてこれに先立って2週間くらい前にも一度行ったのですが、月明はあるわ水蒸気も加わって空は白っぽいわ機材トラブルはあるわでどうにもならずでしたが、必要なパーツが揃い月齢は新月直後、天気は快晴、そして翌日には黄砂が予報されたりで行くなら今夜!ということでの撮影となりました。

C/2019Y4アトラス彗星


120秒露出複数枚を
コンポジット

30秒露出10枚の
インターバル撮影を
コンポジット
C/2019Y1アトラス彗星
120秒露出2枚を
コンポジット

30秒露出10枚の
インターバル撮影を
コンポジット
C/2017T2パンスターズ彗星
M81,82      

分裂した直後のネットで見た画像では核が軌道に沿って散らばっているのが見て取れましたが、今回の撮影結果では分裂して並んでいる様子を直接確認することは出来ませんでした。
ただし他の彗星と比べてコマの中の核が細長く見える印象ですので分裂後の小さい核のいくつかはまだ存在しているようです。
でもこのまま大彗星にはならずにやはり太陽に近づいて蒸発しそうな気がします。

位置的にだいたい似たような方向にある、ということでC/2019Y1とC/2017T2も撮影してきました。
どちらも核が分裂したY4アトラスよりも中央集光がしっかりしていて、写り方としては典型的な彗星でしょうか。特にY1アトラスは撮影時にカメラのモニターで見た印象でもコマとそこから伸びる尾の存在がはっきりと確認できました。
Y1アトラス彗星では画像で見て右斜め下方向に、T2パンスターズでは画像で見て左斜め上方向に尾が伸びているのがわかります。
またY1では核の周辺に予想外にコマが大きく拡散している、という印象です。

M81,82はとりあえずついでに撮っておくか、みたいな。

そして撮影中には全く気が付きませんでしたが、帰ってから画像を確認したらT2パンスターズ彗星を撮った画像の1枚に人工衛星が映り込んでおりました。
何も800mmの焦点距離の直焦点の視野の中を通過しなくても・・・


今回も撮影はいつもの文化園の駐車場ですが、観望会ではないのでいつも通り園の外の駐車場での撮影となりました。
文化園そのものはやはり新型コロナウイルス感染拡大予防のために臨時閉園中です。
また4月26日の時点では4、5月の観望会は中止となっております。
早く終息してからの観望会の再開が楽しみです。
ちなみにこの夜の観測地点は3密ならぬ『3ない』・・・アウトドアなので密閉されていない、人がいない、人がいないので会話して飛び散る飛沫もない、でした。
さて、連休中はどうなることやら。
参考までに、文化園のメインの入り口はレストランに入るところの先、いつもより1段奥まったところで封鎖されています。

2020年1月4日・四分儀座流星群…のはずだった
事前の情報では予測ピークは4日の17時頃との事。
具体的なピークはその時になってみないと分からない、ましてやピークが恐ろしく短くて鋭い四分儀座群ともなれば、月の条件がどうだろうと今年はほぼダメだろうな、と。

それでも地球の自転方向、軌道、ダストトレイルの軌道なども含めて考えるとピーク後の4日の夕方以降よりは4日の未明の方が可能性はほんの少しだけ高いかも?てもきっと飛ばないだろなー、という見込みの元、出かけてきました。

当初は原村のいつもの場所でしたが現地入りした頃は雲量6、しかも西の方から湧き上がるような雲が現れて上空を通過しながら八ヶ岳方面に向かって流れるパターンが続いて雲が切れない。
1時間ほど待ってみましたが状況が全く変わらなかった、加えて天気予報の気象衛星の赤外画像で見るとこの辺りに雲はない、という事でこの場所は断念しました。
では南に向かってみようと思い車で移動すると10分くらいで雲がない状態、本当にあのあたりだけの雲の状況だったようです。
移動しながら撮影できる場所を探しましたが、近くに街灯、電線、電柱が無い、視界を遮る立木が無い、機材を展開しても安全なスペースともなるとなかなか良い場所がなく、富士見から小渕沢近辺を走り回って最終的に清里の手前で良さそうな場所が見つかったのでそこでの撮影となりました。

そしてテスト撮影も含めて2時過ぎに撮影開始、434枚撮影して結果は暗い散在流星が一つだけ写っていました。

四分儀座群に起因すると思われる流星は目視で4個見ていますが、時間あたりに換算するとHR0.8くらいでしょうか。
経路、色、速度などの条件は四分儀座群と判断しても間違いないだろうというもので、そのうち二つは撮影中のカメラの視野の中に出現しました。
しかし一つは光度不足で写らず、もう一つは流星が燃え尽きてからシャッターが開くというありがちなタイミングでした。
撮影しながら見たカメラのディスプレイで白くて長い線がいくつか写っていることは把握していましたが、全部人工衛星でした。

ということで、4日未明の四分儀座群は撮影ができるほどの出現は無かった、という観測結果となりました。

で、帰りに性占領の辺りでこんなの撮って遊んでから帰ってきました。


ちなみにこの日の最低気温はこんな感じ、防寒フル装備なら全然辛くない程度で快適でした。